今や国内はおろか、世界中からお取り寄せされるようになった雲仙きのこ本舗さんの「養々麺」。ニューヨークでも販売されていて、発売から10余年で飛躍的に売り上げを伸ばしています。雲仙きのこ本舗さんは、もともとはきのこ生産販売会社で、加工食品を手がけられるようになったのは、西日本では初となるえのきだけ栽培がきっかけでした。
当初、見慣れないその色白のきのこは消費者に敬遠され、それなら、と加工することを思い立ち、加工食品の製造に乗り出されたそうです。その時にこだわったことが、完全無農薬・無添加でした。それは農薬とも添加物とも無縁だったきのこ栽培で培われた感覚とでもいうのでしょうか。「養々麺」もまた雲仙きのこ本舗さんのテーマである“体にやさしい食品づくり”から生み出された商品のひとつなのです。
私共は当時、仕事のお付き合いがあった雲仙市の小浜食糧さんのご紹介で、有家町の雲仙きのこ本舗さんからご相談を受けることになりました。それは、既存の商品の見直しというかたちで、通販専用の商品ブランドを構築するというものでした。その既存の商品というのは、地元特産の島原手延そうめんを独自の乾燥技術でコシが強く湯のびしない、低カロリーの即席麺に仕上げたもので、これが試食してみると、やさしい味わいで大変美味。そこで、早速商品の見直しに入りました。
見直しの柱はネーミングとパッケージです。雲仙きのこ本舗さんが意識されていた“滋味養生”を感じさせる商品ブランドをめざし、検討に検討を重ねた結果、商品名は体にやさしいイメージで、なおかつやわらかい響きで、しかも覚えやすい「養々麺」に。パッケージも“滋味養生”を意識しながら、通販専用ということで従来品よりは少しグレードアップさせて、贈答用にも耐えられて、わざわざでもお取り寄せしたいと思っていただけるようなデザインに仕上げました。ほかにリーフレット、挨拶状、封筒など一連を制作。商品自体も安心安全はそのままに、従来品より素材に磨きをかけ、そして1998年に雲仙きのこ本舗さんとしては初の、通販専用商品「養々麺」が発売されたのです。
その後は冒頭でもお話した通りの快進撃。テレビを見ていても、雑誌を開いても、あっ「養々麺」が出ている!載っている!といった調子。これはすごいことで、どんなによい商品を持っていても生かせない企業さんも少なくないなか、「養々麺」をここまで育て上げられた雲仙きのこ本舗さんの手腕に脱帽です。その後、「養々麺」の姉妹品として「特製 滋味養々麺」も発売されました。よかったらこちらも召し上がってみてください。
※雲仙きのこ本舗さんのホームページへ ▶▶▶
http://www.unzenkinoko.co.jp/
養々麺
第2弾で開発された、弐賀そば
第3弾、茸山うどん
リーフレット
封筒、挨拶状
2009年秋新発売 滋味養々麺